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  La Luz
NHDK 2003 AUTUMN-WINTER NEW HAIR MODE
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CONCEPT
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白坂春光  ‘80年代から継続的に、勢力拡大してきた動きがグローバル化です。
しかし、テロやイラク、北朝鮮問題、SARS(サーズ)に対する各国の姿勢の違い、経済不安が広がる中で、自国の市場を閉鎖化しようとするローカリズムの動きなど、グローバル化に対する疑問符が投げかけられるようになってきた結果、文化が混ざり合う様になりました。
一方、ファッション界に目を向けてみますと、不況下の日本でもヨーロッパの老舗ブランド商品の売れ行きは業績を伸ばしています。その背景には新しい人材の起用があげられるでしょう。例えば、グッチがトム・フォードを、ルイ・ヴィトンがマーク・ジェイコブスをクリエイティブ・ディレクターとして起用し、この二人が、いわゆる市場性と創造性の2つのバランスを上手に保ちながら、時代に合う服を提案していくという方法を取った結果だと思われます。
 日本の市場に於いても、人々の価値が多様化していく現象として、パーソナル化(個人化)という気兆しが見受けられ、個人の存在を確固たるものにしたい行動意識が随所に見え隠れしています。その様な事から、全体(市場)と個人という両極のバランスを取ることがこれからのキーワードだと思われます。その例として、クラシック&フューーチャー、和と洋、フィット&フレア、ビッグ&タイト、ブラント&シャギー、ストレート&ウエーブなどの言葉の流れから、今回、コントラスト&アクセントをキーワードに、フェミニンなニュアンスを醸し出すグレィッシュピンクやカラードグレィ、スモーキーパステルなど安心感や心地よさを与えてくれるものをベースにし、ロックテイストを盛り込んだ刺激的エネルギーを感じさせるクール&セクシーな女性像をイメージし創作設定したのが、今期2003-2004秋・冬ニューヘアモード「La Luz(ラ・ルース)」です。La Luzはスペインの語で光、輝き、夜明けを意味します。
リアルクローズの提案をファッショントレンドや消費者の動向と共に強く提案して次の時代への希望を抱かせるきっかけに出来ればとの思いでネーミングしました。
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La Luzのデザインポイント
ショートレングスは、グラデーションボブをベースに、フロント部分は、長さを残し、強いコントラストのアシンメトリーで、ミディアム〜ロングでは、グラデーションレイヤーをベースに、フロントサイドとネープとに強いコントラストを与え、毛先にイレギュラー感と適度な毛量調節を行います。 model
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デザインの表情づけとして、フロントサイドのスリークな面部分は艶感を出し、カラーのコントラストが生きる様に表面の動きを重ねて、柔らかさと艶を出します。
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パーマは、デザインのディテール部分を中心に効果的に入れます。ディテールパーマの場合、カールの存在感があるパーマも新しい感覚で効果的だと思います。
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ヘアカラーは、今回、色相、彩度、明度を意識して、ウィービングなどナチュラルに決めていた今までより、あえてパネルとかゾーン状に染め、艶感や動きを与え存在感のあるカラーリングにします。
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今回もエクステンションはデザインに簡単にメリハリをプラス出来る方法として、取り入れたいと思います。効果的に動きを与えたり、強いコントラストの色を与える場合に多用します。
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NHDK 美協 日本ヘアデザイン協会

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